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商品情報 タイトル アサシン クリード ブラザーフッド ハード PS3 Xbox360 発売日 2010年12月9日 ジャンル アクション プレイ人数 1人(オンライン8人) CERO年齢区分 Z 18歳以上対象 販売 ユービーアイソフト
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■ ET アサシンクロス推奨装備・所持品一覧 ■ ■装備品 頭装備:ピアレス頭/ナイトメア頭 武器:錐、属性武器、Sbr用ブースト武器 盾:ホド盾/メデューサ盾/ホルン盾 鎧:アンフロ属性鎧orアンフロ鎧/火鎧 靴:バリアント/HPやSPの上がる靴 肩:レイド/巨大ウィスパ肩 アクセ: ■消耗品・その他 HP回復剤 カボパイ 緑ポーション:5~10個
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アサシンセット 基本性能GVG使用不可。 名称 系列 位置 スロットの有無 ステータスUP 防御 装備 要求レベル 重量 悪魔の角 冠 上段 1 STR+3 LUK+4 2 全ての職業 LV64 80 悪魔の羽 冠 中段 1 STR+3 Cri+4 2 全ての職業 LV64 80 悪魔の尻尾 冠 下段 0 STR+3 AGI+5 2 全ての職業 LV64 80 セッ トボーナス悪魔セット装備時追加でSTR+3、完全回避+10。アサシン、アサシンクロスが悪魔セット装備時ASPD199に固定される。 アイテム作成材料表 悪魔の角 アサシンセット冠(頭上段 s1) 収集品 必要個数 収集品 必要個数 収集品 必要個数 収集品 必要個数 食人植物の根 200 アノリアンの皮膚 200 ロキのささやき 5 マッチ 30 きれいな砂 50 とんぼの羽 100 折れた農具 10 熱い毛 50 焼きワニの野菜蒸し 5 一段階 10 手数料 10M 悪魔の羽 アサシンセット羽(頭中段 s1) 収集品 必要個数 収集品 必要個数 収集品 必要個数 収集品 必要個数 ポリンボックス 20 茹でサソリ 5 ファッションカツラ 10 折れた農具 10 カタカタする骸骨 10 白雲母 50 パチンコ 100 歯車 30 鉛筆立て 1 手数料 10M 悪魔の尻尾 アサシンセット尻尾(頭下段 sなし) 収集品 必要個数 収集品 必要個数 収集品 必要個数 収集品 必要個数 幻想の花 5 オラオラ 5 四葉のクローバー 3 赤い額縁 10 ポリン人形 10 歪んだ自画像 10 縞模様の靴下 25 ハーピーの爪 30 古い魔方陣 10 鉛筆立て 1 宮廷調理器具 15 手数料 10M
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1 名前:なまえをいれてください 投稿日:2009/12/03(木) 00 00 00 ID assassin ■アサシンクリード2(ASSASSIN S CREED II) 2009年12月3日発売予定 税込価格 7329円 機種 PS3&Xbox360 □アサシンクリード2公式サイト http //www.ubisoft.co.jp/assassinscreed2/ ■アサシンクリード(ASSASSIN S CREED) 好評発売中 税込価格 2940円 機種 PS3&Xbox360 □アサシンクリード公式サイト http //www.ubisoft.co.jp/assassinscreed/ ■アサシンクリード・ブラッドライン 2009年12月23日発売予定 税込価格 5229円 機種 PSP ○攻略スレ 【XBOX360】アサシンクリード攻略スレ Part3【PS3】 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gameover/1249461275/ ○PC版スレ Assassin s Creed アサシン クリード Part2 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamef/1218507044/ ASSASSIN S CREED アサシンクリード総合 14旗目 ━━※ココを直近のスレッドに変更 http //jfk.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1260099311/ ━┛ 次スレは 950が立てる事。無理なら指定。
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MS-07B-3 グフ・カスタム(ノリス・パッカード機) 一年戦争 UNIT U- 緑 2-3-1 R グフ系 MS 専用「ノリス・パッカード」 【1枚制限/自軍】 換装〔グフ〕 《①》特殊兵装〔ヒート・ロッド〕 《①》特殊兵装〔ガトリングシールド〕 (自動B):《[2・2]》攻撃ステップ中、手札1枚を廃棄する。または、自軍セットグループ1つを破壊する。その場合、手札にあるこのカードを、地球エリアにリロール状態で出す。このターン、このカードと交戦中の敵軍ユニットは「速攻」以外の特殊効果を失う。 (ダメージ判定ステップ):《◎》このカードと交戦中の、全ての敵軍ユニットは「速攻」を得る。その場合、ダメージ判定ステップの規定の効果の解決後に、敵軍本国、または敵軍ユニット1枚を選んで、このカードの射撃力と同じ値のダメージを与える。 地球 [3][1][2] 自動の効果はカード処分の部分で物資が不足した状態で弾薬を補給していた感じをイメージその後エレベーターで出撃をイメージしています。下のテキストは「Ez8」を前に「ガンタンク」破壊を優先した雰囲気をイメージしています。 意見・要望・不満・アイデア等をどうぞ 名前 コメント
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Assassin s Creed Revelations - アサシン クリード リベレーション ジャンル アクションアドベンチャーオープンワールド 対応機種 PS3 / Xbox360 / PC プレイ人数 オフライン 1人オンライン 最大8人 メディア Blu-ray (PS3)DVD-ROM (Xbox360) 価格 ¥7770 発売日 2011年12月1日 発売元 UBI SOFT 開発元 Ubisoft Montreal (Singleplayer)Ubisoft Annecy (Multiplayer) CEROレート Z指定 因縁深いボルジア家との決着を果たしたエツィオは、 イタリア全土に一時の平穏をもたらした。 しかし、彼は若き日に父や兄弟たちを陰謀で殺されて以来、 アサシンとしての宿命に生き、使命を果たす事だけに専念していた。 ならば役目を終えた今、彼には何が残っているのか。 彼の人生にはそれに答えるだけのモノは何もなかった- 自分と同じく、あくまでもアサシンとして生きた男、アルタイル。 彼の足跡を辿ることで自身のアイデンティティを取り戻せるのではないか。 エツィオは希望を求めて、戦乱のコンスタンティノープルへと旅立つ。 ラーシェイア、ワキュン、ムトラクベイル、クルンムーキン これぞ我らが血盟の英知を集約せし言葉 闇に生き、光に奉仕する、そは我らなり 真実はなく、許されぬことなどない 眠れ、安らかに 俺はデズモンド・マイルズ。 これは俺の物語だ アサシン クリード(Assassin's Creed)@wiki ASSASSIN'S CREED II -アサシン クリード2- 攻略wiki Assassin's Creed Brotherhood - アサシン クリード ブラザーフッド - 攻略wiki Assassin's Creed III - アサシンクリード 3 攻略wiki Assassin's Creed Ⅳ - アサシンクリード 4 攻略wiki ※質問を投稿する前に当wiki内をよくお読み下さい。多くの場合よくある質問によって解決される事でしょう。 また、検索フォームも有効に使われる事を願います。 検索 and or
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ノリス・パッカード(Norris Packard)(CV 市川治) ノリス・パッカード(Norris Packard)(CV 市川治)【解説】 【属性】 【台詞】 【解説】 生年月日…不明 血液型…不明 身長…不明 体重…不明 原作搭乗機…MS-06J ザクIIJ型→ドップ→MS-07B-3 グフカスタム 備考…CVが故人の市川治氏のため、ほぼNEXTからの流用。 【属性】 ジオン 一年戦争 【台詞】 機体選択時私が出よう 私の存在は、サハリン家の為に! 戦闘開始時出て片付ける!(CPU戦) これもサハリン家のためだ(CPU戦) 人の生は、何を為したかで決まる(CPU戦) この戦い、見事勝利してご覧にいれる(CPU戦) アイナ様の望みをお助けすること……それが、軍人としての私の役目だ ノリス・パッカードだ ノリスだ。俺もグフで出る これより戦闘エリアに入る! 敵勢力圏内に入る。警戒を! 私はノリス・パッカード、援護する む、この気配…パイロットは只者ではない 貴様、連邦か。私はジオン軍、ノリス・パッカード大佐だ(僚機属性「連邦」) 私はノリス・パッカード大佐だ。援護を頼むぞ(僚機属性「ジオン」) 赤い彗星と肩を並べるとはな…(僚機シャア(ゲルググ,ジオング,ザク)) アッガイ、準備良いな?かかるぞ!(僚機アカハナ) 我が軍の新型か?これは心強いな!(僚機シャア(ジオング),マ・クベ,ダリル) 援護は新兵か…遅れるなよ(僚機バーニィ) まったく…これから戦という時ぐらい、酒はやめんか少尉!(僚機ミーシャ) ガトー少佐、あてにしているぞ(僚機ガトー(2号機)) シローといったな、油断するなよ(僚機シロー(Ez8)) フッ、見てやろう…お前がアイナ様に相応しい男かどうか!(僚機シロー(Ez8)) あいつ…俺と同じ機体か(僚機ノリス) ノ「貴様がアイナ様の…私はノリス・パッカード大佐だ」シ「なっ、貴方は、アイナを知っているのか!?」(敵機シロー(Ez8)) 攻撃はぁ!(メイン射撃) ふっ!(メイン射撃) 喰らえ!(メイン射撃) とあぁ!(メイン射撃) はーっはっはっは!(メイン射撃) ノ「ハッ!反射神経だけはいいようだな!」シ「この人は…歴戦のエースだ…!!」(メイン射撃 敵機シロー(Ez8)) 甘いわ!(メイン射撃2) そうら!(サブ射撃) これが避けられるか!(サブ射撃) 目の良さが命取りだ!(サブ射撃) ふん!(特殊射撃,特殊格闘) ハッ!(特殊射撃,特殊格闘) これでぇ!(特殊格闘後特殊射撃) 止まって見えるぞ!(後格闘) それだけ大きくては、こちらの動きについてこられまい!(後格闘) おのれぇぃ…!(N格闘初段) そこだ!(N格闘3段目,横 BD格闘2段目) 落ちるがいい!(N・前・BD格闘 N格闘前派生最終段) 遅い!(前・BD格闘初段) そらぁ!(横格闘初段) 喰らえぃ!(横格闘初段) もらったぁ(横格闘3段目) でやあぁ!!(横格闘最終段) とああっ!(格闘) ぃやああっ!(格闘) ちょこまかとぉ!(格闘、2通りあり) にがさん!(BD格闘初段) 甘いわ!(BD格闘3段目) がら空きだぞ!(BD格闘3段目) ふっ!(覚醒技初段) アイナ様の望みをお助けすること……それが、軍人としての私の役目(覚醒技hit後) 貴様やるなぁ!?(連携成功) これまでだぁ!!(一定以上のダメージ) サーチ捉えた! 捕捉した 奴だな…! ふ、捉えたぞ! 人型にもビーム兵器!(ビーム装備の機体をロック?) 白いMS…連邦のやつとは違うな!(敵機属性「ガンダム」) 連邦の白い奴に似ているが、少し違うようだな(敵機属性「ガンダム」) 連邦の兵士か(敵機属性「連邦」) む、緑の粒子!?あれは何だ!!(敵機作品[ガンダム00][劇場版00][00V])(ソーマ除く) 赤いザク!?まさか…!(敵機シャア(ザク)) そのMS、まるで騎士のようだな(敵機ゼクス) ほほぉ、ケンプファーか?(敵機ミーシャ) 貴様がアイナ様の…!(敵機シロー(Ez8)) ノ「ゆくぞ!アイナ様の想い人よ!!」シ「何っ!?どういう事だ、何故アイナのことを!!」(敵機シロー(Ez8)) ノ「アイナ様の想い人…どれ程のものか、見定めてやる!」シ「ジオンのエース、ノリス大佐…!なぜ俺のことを…?」(敵機シロー(Ez8)) これで終わりだ!(ロックした機体を撃墜で勝利) そんな動きでは、いいところ訓練用の的だな(ロックした機体を撃墜で勝利) ノ「そろそろ仕掛けさせてもらう!」シ「これが、ジオンのエースの戦い方か…!」(ロックした機体を撃墜で勝利 敵機シロー(Ez8)) 被ロック前か 右! 左! 後ろか! 被弾時何ぃ!? ぬあああ! ぬぅっ…! おのれぇ…! ちょこまかとぉ! ぐぉっ!?(スタン) 敵味方の区別もつかんか!(誤射) ぬおっ!?何処を狙っている!?(誤射) 援護を感謝する!(僚機がカット) なかなかやるではないか(僚機がカット) 被撃墜時不覚…! アイナ様… ぬおぉぉあ! 味方が墜とされたか(僚機被撃墜) えぇい、やられおったか!(僚機被撃墜) ガードそんな攻撃ではな! シールドに救われたか (ガードブレイク) 弾切れ時弾を切らすとは…! ぬ、ならば他の武器だ!(メイン切り替え) 敵機撃墜時勝ったぞ! ひとぉーつ! ご苦労だったな ははははははは! 復帰時ち、ぬかったわ ふっ…だが負けん! ふ、そうこなくてはな てゃはっ…楽しませてくれる! ぬぅ…敵ながらやるではないか 覚醒時そろそろ仕掛けさせてもらう!(ゲージMAX) 怯えろ、竦め! MSの性能を生かせぬまま死んでゆけ! 遊びが過ぎたようだな(覚醒終了) 何!?(敵機覚醒) 増援時アイナ様、合流できそうにありません…。自分は、死に場所を見つけました…(2-B) 戦況変化時敵も中々、実戦慣れしているようだな(開始30秒) 私の存在は、これからもサハリン家と共に在ります(独白) うぅ…。アイナ様の望みを叶えて差し上げたいものだが…(独白) ここで敵部隊と鉢合わせとは…!(敵機乱入) 別部隊が接近中だと!?どこの所属だ!?(敵機乱入) そんな動きでは、いいところ訓練用の的だな(敵機全滅) あれか(ターゲット出現) は!?あれは一体…!!(ボス出現) む!?あのような機体も!(ボス出現) ぬ!?なんだあの機体は…!(ボス出現) フッ、落ちるのも時間の問題だな(あと1機撃墜で勝利) こちらの戦力がもう持たんか(あと1機被撃墜で敗北) そろそろ時間か。遊びが過ぎたようだな(残り30秒) 先程の戦い、悪くはなかった(タイムアップ) 勝利勝ったぞ! 怯えろ!竦め! これで終わりだ! 止まって見えるぞ! フッ…勝ったな!(僚機の攻撃で勝利) よし、我々の勝利だ!(僚機の攻撃で勝利) 作戦成功!よぉし、引き上げだ!(僚機の攻撃で勝利) 自機被撃墜で敗北時フッ…面白い人生であった… 勝利時リザルト(完勝・大勝) 作戦成功だ! よし、我々の勝利だ 先程の戦い、悪くは無かった よし、我が軍の勝利だ。帰還するぞ! こうも簡単とはな、いささか拍子抜けだ 脱出ルートまで作ってもらって、ふっ悪いな 作戦は成功だ。いつもこうあって欲しいものだな 私の存在は、これからもサハリン家と共にあります! 損害も大きい。この勝利、楽観はできん…(辛勝) ふっ、連邦の兵もなかなかやるではないか!(僚機属性「連邦」 僚機とどめ) なんとも勇ましい女性だな(僚機属性「女性」 僚機とどめ) お前ゲリラか?軍人ではないな(僚機属性「非正規軍」「CB」 僚機とどめ) 赤い彗星の二つ名、確かによく似合う…!(僚機シャア(ゲルググ,ジオング,ザク) 僚機とどめ) 流石はわが軍の新型だ。今後も期待できる(僚機シャア(ジオング),マ・クベ,ダリル 僚機とどめ) この男…なるほど、アイナ様が選ばれるわけだ(僚機シロー(Ez8)) あいつがアイナ様の想い人…ふっ、なかなかやる(僚機シロー(Ez8)) 伍長、よくやった。後は経験を積むことだ(僚機バーニィ 僚機とどめ) ソロモンの悪夢か、噂通りだな(僚機ガトー(2号機) 僚機とどめ) この男…なるほど、アイナ様が選ばれるわけだ(僚機シロー(Ez8) 自機とどめ) 連邦の新型、いい働きをしてくれた!(僚機シロー(Ez8) 僚機とどめ) あいつがアイナ様の想い人…ふっ、なかなかやる(僚機シロー(Ez8) 僚機とどめ) ゆくぞ!アイナ様の想い人よ!(敵機シロー(Ez8)) 敗北時リザルト脱出ルート確保に失敗したか… 何、撤退命令だと!?止むを得ん! アイナ様、合流できそうにありません…! アイナ様の想い人と出会う…フッ…面白い人生であった…(敵機シロー(Ez8)) コンティニューもっと経験を積め!実戦でなければ、学べんこともある まだ終われん。アイナ様のためにも…!(継続) (終了)
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果たして何がきっかけだったかを彼――デズモンド・マイルズは覚えていない。 まるで無我の海の中に浮かぶ小島に漂着したかのように、気がついたら彼の意識はそこにあった。 都内片隅の小さなバー。彼はそこのバーテンダーだ。 TVではここ連日都内を騒がせている連続殺人の報道が盛んに為されており……。 「…………あ?」 バーの中央に、蹲るような小柄な影が、ひとつ。 「―――――!」 瞬間、その影が掻き消えた。いや、跳んだ。 およそ常人の視界では捉えられぬほどの高速。文字通りデズモンドの目にも留まらぬ。 かつてのデズモンドならば――あるいは思いだす前のデズモンドならば。 今は違う。 彼はかつて慣れ親しんだ記憶の「流入」の感覚を楽しむ余裕さえあった。 身に宿した「鷹の目」を開き、以って迫り来る短剣(ダガー)、その切っ先の煌めきを見る事さえできた。 横っ飛びにその奇襲を回避する動きは訓練、それも尋常でない経験を得たものだけが成し遂げられるもの。 影の攻撃と、なんら遜色のない――いや、ともすれば人間離れした影以上の俊敏さであった。 音もなくバーカウンターの上へ舞い降りた影は、その動作に目を見張ったらしい。 動きが僅かに止まる。驚愕による硬直。迂闊だぞと、デズモンドは笑った。逃す手は無い。 「掟を破るか、我が姉妹よ……!」 「…………!?」 その瞬間、影はカウンターからありえざる機動/軌道を描いて弾けた。 壁から天井、天井から柱を伝って酒場の片隅へとひらり、舞い降りる。 影は黒い外套であり、外套のフードから覗いた瞳がデズモンドを突き刺した。 錆びた金色の――鷹の目。 その視線はデズモンドに、雨に濡れた捨て犬を連想させた。 純粋。敬虔。正義。――狂信。 良く知っている。 だからデズモンドは人差し指を立てて、一言ずつ、言い含めるように告げた。 油断なく距離を保ちながら。深く腰を落として身構えながら。次の瞬間には跳躍できるよう備えながら。 かつての「記憶」の習慣だろう。右腕の武器を起動しようと筋肉を強張らせるのは。 「ひとつ、罪の無い者を傷つけてはいけない」 デズモンドは生唾を飲み込んだ。 「ふたつ、我らは目立ってはいけない。そして――」 「……みっつ、仲間に危険を及ぼしてはならない」 影は、静かな声で呟いた。 それは凛と張り詰めた鈴のように涼やかな、年頃の少女の声でもある。 影は身に纏った黒い外套を、少しだけ跳ね上げる。 やはり、と思う。 十代も半ばぐらいの少女――…………。 黒髪の、張り詰めた表情の、まだ幼さを面影に強くのこした、少女。 それが、『アサシン』の正体だった。 「だが、兄弟よ。我らが神は杯など持たない」 「林檎もな」 デズモンドはバーカウンターへ乱雑に腰を下ろすと、投げやりにそう言った。 蝶ネクタイをむしりとって放り捨てる。シャツの襟元を広げ、大きく息を吸って、吐いた。 全く、訳がわからない。 バーテンダー……バーテンダーだと? この東京で? 俺が? 自分をそこから誘拐して、被験体17号の番号をつけて、妙な機械にぶち込んだ奴ら。 戦って、戦って、最後に、自分は――……。 「くそったれ(ガッデム)」 デズモンドは吐き捨てた。罰当たりな言葉に、少女がびくりと震えた。 「アブスターゴ社め、今度は何をやらかしたんだ……」 「アブスター……なに?」 「テンプル騎士団だよ。俺は……」 いや、とデズモンドは首を横に振った。 「俺たちは、そいつらと戦い続けてきた。エデンの果実と聖杯(カリス)を巡って。そうだろ?」 テンプル騎士団。エデンの果実。聖杯(カリス)。 その単語を口にした瞬間、少女の目が大きく見開かれたのを、デズモンドは認めた。 アサシン教団が1190年から十世紀近くに渡って戦い続けてきた仇敵と、その理由。 効果は覿面であったと言わざるを得ない。 暗殺者の少女は目に見えてデズモンドに対する殺意を緩め、それを異なる方向性へと張り詰めさせていく。 もしここでデズモンドが綱を離せば、まっしぐらにそちらへ向かって駆けて行くだろう。 やはり、犬を連想させる。仔犬だ。喉を鳴らして唸る仔犬。猟犬の仔犬。 「…………では、この儀式も、テンプル騎士団の仕業だというのか、兄弟よ」 「そこさ、妹よ」 だからデスモンドは、なるべく気軽な風を装って、そう言った。 「俺にはその聖杯戦争とやらが、さっぱりわからないんだがね」 「なんてこった……」 「ではつまり、あなた、いや、あなた様はアルタイル様の末裔だというのか!?」 「なんてこった……」 尊敬の念に瞳を煌めかせる少女から目をそむけ、デズモンドは顔を覆って天を振り仰いだ。 おお、神よ(アッラーアクバル)だ。 古代――とも限らないそうだが――の英霊を蘇らせ、殺しあわせ、ただ一人生き延びた者が聖杯を手にする。 それはあらゆる願望を叶える、まさに奇跡。たとえ偽りであるとしても。 馬鹿げている。 なんて馬鹿げている奴らだ。 彼は――いや、彼に連なるアルタイル、エツィオ、コナー、多くのアサシンたちは。 そんな馬鹿げた企みを叩き潰すためだけに、千年以上にも渡って戦い続けてきたというのに。 「デズモンド様!」 「やめてくれ」 デズモンドは苛立たしげに手を振った。様? この自分が? よしてくれ。 そんな尊敬されるような存在ではないことを、彼は重々承知している。 多くの血族の記憶と経験を「流入」によって獲得した彼は、しかし、最後の最後、志半ばで斃れたのだ。 人類を救うために、命と引き換えに人類を委ねてしまったのだ。 その後どうなるか、どうなってしまったかを、デズモンドは知らない。 「しかし、貴方はもはやこの時代における唯一のアサシンであるのでしょう? それもアルタイル様の末裔だ」 だが少女の目の輝きは増すばかりだ。 興奮に頬を紅潮させ、惚けたように愛らしい唇も半開き。 バーに据え付けてあったTVに映るアイドルを、ファンたちがそんな風に見ているのをデズモンドは思い出した。 「であるならば、あなたは当代のハサン・サッバーハに他ならない……!」 「わかった。わかったよ、あー……」 「私めに名前はありません。アサシンとなる道を選んだ時、既に捨てました」 「じゃあ、とりあえず、アサシン。様はよせ。命令だ。デズモンドか、そうでなきゃ……」 アルタイルか? エツィオか? それともコナー……。 「では、マスターと」 ああ。そう呟いて、少女は蕩けたような微笑を満面に花咲かせた。 「この響きは、貴方にこそ相応しい」 十代半ばの少女に「ご主人様」と呼ばれる自分の姿を想像して、デズモンドは顔をしかめた。 だが、まあ、デズモンド様とかハサン様よりはマシだろう。たぶん。おそらく。メイビー。 「……まあ、それで良い。で、なんだ、アサシン」 「はい。一刻も早く、異端の魔術師どもとテンプル騎士団を討ち果たすべきかと。ご指示を!」 鉄砲玉、あるいは尻尾を振る仔犬。 行けと言えばまっしぐらに駆けて行って大暴れしそうだということが、鷹の目がなくとも察しがついた。 彼女がハサンを襲名できなかったのは十中八九、この直情型の性格のせいではなかろうか……。 「だが、まあ、方針として間違っていないあたりがなあ……」 「では……!」 「闇雲に突っ込んでいったってダメだ。掟を思い出せ、アサシン」 「はい!」 記憶にあるアルタイルの堂々たる態度、その一端でも引き出せれば良いのだが。 デズモンドは待てというように掌を突き出し、思考を巡らせた。 とにかくこれが、アブスターゴ社のしわざでないにしても、黒幕がいるのは間違いない。 巻き込まれた者もいるだろう――恐らくは。それとも自分がアサシン教団の末裔と知って巻き込んだのか? 確実なのは、黒幕がいること。 そしてテレビで盛んに報道されている、この大量連続殺人が無関係ではないだろう、という辺りだ。 「…………」 知らず、デズモンドは唇を舐めていた。 上等だ。 敵がどんな強固な城塞を持っていようが、武器を持っていようが、鎧を持っていようが、だ。 そんな物で――そんなもので、アサシンから逃れられるとでも思っているのだろうか。 人類を歪める存在があるならば、これを討つ。それがアサシンだ。それが俺たちだ。 だいぶ、俺も染まってきたな。 「黒幕を探すぞ、アサシン。巻き込まれた者は助け、異端は討ち、聖杯を破壊する」 「我が運命をあなたに委ねます、マスター!」 デズモンドは微かに笑って「ただし、隠密にだ」と付け加えることを忘れなかった。 それから、ほどなくして。 カウベルを微かに鳴らして、二人の影がバーから姿を現した。 一人は男。一人は少女。 男は白いパーカーを、少女は黒い外套を身に纏う。 二人は微かな笑みを浮かべ、フードを被った。 そしてそのまま、雑踏の中へ溶けるように去って行く。 誰も気にしない。 気にも留めない。 アサシンを恐れよ。彼らはどこにでもいて、どこにもいない。 「ラーシェイア、ワキュン、ムトラクベイル、クルンムーキン」 「これぞ我らが血盟の英知を集約せし言葉」 「闇に生き、光に奉仕する、そは我らなり」 「真実はなく、許されぬことなどない」 「安全と平和を……」 「アサシンに勝利を」 ――――俺はデズモンド・マイルズ。 ――――これは、俺の物語だ。 【クラス】 アサシン 【真名】 無名@Fate/strangefake 【パラメーター】 筋力C 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運D 宝具B+ 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 気配遮断:A- 自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 狂信:A 特定の何かを周囲の理解を超えるほどに信仰することで、通常ではありえぬ精神力を身につける。 トラウマなどもすぐに克服し、精神操作系の魔術などに強い耐性を得る。 【宝具】 『幻想血統(ザバーニーヤ)』 ランク:E~A 種別:対人・対軍宝具 レンジ:- 最大補足:- 肉体を自在に変質させ、過去に紡がれし18の御業を再現する能力。 実際は過酷な肉体改造なども行われていたが、英霊化にあたり肉体を自在に変質させる形となった。 オリジナルの御業と比べ威力が上か下かはケースバイケースとなる。 ・妄想心音(ザバーニーヤ) 背中に移植したシャイターンの腕で相手の心臓を複製、呪殺する。 ・空想電脳(ザバーニーヤ) 接触した敵の頭を爆弾に作り変える。 ・夢想髄液(ザバーニーヤ) 可聴領域を超えた歌声で相手を操る業。オリジナルの業を超えた力を持つ。 大人数を対象とした場合、脳を揺らし魔術回路を暴走させる等の効果を持つ。 一人に対象を限定すれば、並のサーヴァントの膝をつかせ、人間ならば脳をそのもの支配し操る事ができる。 人体発火現象を誘発させることも可能。 ・狂想閃影(ザバーニーヤ) 髪の毛を自在に伸縮させて操る業。 ・断想体温(ザバーニーヤ) 己の皮膚を『魔境の水晶』の如く硬化させ、銃弾をも弾く護りを得る業。 ・妄想毒身(ザバーニーヤ) あらゆる体液、爪や皮膚、吐息すら含め、己の全てを猛毒とする業。また、自身の耐毒性を高める効果もある。 無差別殺害を避けるべく、毒の濃度はオリジナルより低下してしまっている。自身の血に毒を集中して、一時的に使用する程度に留まる。 ・瞑想神経(ザバーニーヤ) 魔力・水・風・電気などのエネルギーの流れを完全知覚する業。 他11種類 【weapon】 ダーク:投擲用短剣。全身いたるところに仕込まれている。 【人物背景】 ハサン・サッバーハになれなかった少女。狂信者。 歴代の長18人の奥義を再現するに至るも、独自の業を編み出せず、また暗殺者に不向きな性格から長となれなかった。 どちらかというと「暗殺者」というよりも「戦士」としての面が強く、状況の打破に正面突破を好む。 【サーヴァントとしての願い】 聖杯の破壊 黒幕の暗殺 【基本戦術、方針、運用法】 異端の魔術師、聖杯を求める者に対しては問答無用。 ただし巻き込まれた第三者、中立の者へは攻撃せず、改宗を勧める。 狂信者ではあるが、だからこそ「ハサン」であるデズモンドには忠実。忠犬。わんこ状態。 【マスター】 デズモンド・マイルズ@アサシンクリード 【マスターとしての願い】 聖杯の破壊 黒幕の暗殺 【能力・技能】 気配遮断EX:世界そのものと同化。攻撃する瞬間だけA+になる。 フリーラン:市街地での高速移動能力。また超高層から飛び降りても負傷しない。 鷹の目:驚異的な集中力によってもたらされる超感覚。敵味方の識別や、あらゆる物的証拠の察知など。 マスターアサシン:過去のアサシンたちの持つ破壊工作や暗殺技術の完全継承。当代のハサン・サッバーハ。 【weapon】 アサシンブレード:左腕に着用されるガントレット式の飛出式小剣。アサシンの象徴。 アルタイルの剣:伝説のアサシンが好んで用いたとされる長剣と短剣の一式。 ダーク:投擲用短剣。全身いたるところに仕込まれている。 クロスボウ:無音狙撃武器。折りたたみ式で携帯でき、毒矢を発射することも可能。 フックガン:鉤縄を射出する武器。主に移動補助だが、銛撃銃の要領で攻撃にも活用できる。 ハンドガン:何の変哲もないオートマチック拳銃。 【人物背景】 アサシン教団の末裔として、テンプル騎士団との戦いに巻き込まれた青年。 先祖である伝説のアサシン、最強のアサシンの経験を「流入」された結果、恐るべき実力を誇る。 人類を歪める「エデンの果実」を巡る戦いの末、人類を救うことを決断して死亡した……はず。 当代におけるハサン・サッバーハ。 【方針】 アルタイルの経験による白兵戦および暗殺。 エツィオの経験による爆薬、毒薬、パラシュートやグライダーによる長距離移動。 コナーの記憶によるゲリラ戦、射撃などを活用し、アサシンとして暗躍を続ける。 候補作投下順 Back リンゴォ・ロードアゲイン&アサシン Next 逸見エリカ&ランサー
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果たして何がきっかけだったかを彼――デズモンド・マイルズは覚えていない。 まるで無我の海の中に浮かぶ小島に漂着したかのように、気がついたら彼の意識はそこにあった。 小洒落た、けれど小さな、どんな街にも一軒はあるようなバー。 彼はそこのバーテンダーだ。 だった――はずだ。 少なくとも時代錯誤な甲冑姿の男を引き連れた、ドラッグでもやってそうな少年が飛び込んでくるまでは。 彼を宥めようとしつつ、一切何の躊躇も無くカウンターの下に隠してある拳銃を握りしめた時までは。 そして少年へ向けて何も考えずに引鉄を引いたのと同時に、甲冑男の心臓が弾け飛ぶまでは。 「…………あ?」 赤黒く汚れたバーの中央に、蹲るような小柄な影が、ひとつ。 頭を撃ち抜かれて痙攣する少年の死体と共に、甲冑男の死体が0と1とに分解されて消えていく。 デズモンドがそれを認めた―― 「―――――!」 ――その瞬間、小さな影が掻き消えた。いや、跳んだ。 およそ常人の視界では捉えられぬほどの高速。文字通りデズモンドの目にも留まらぬほどの。 かつてのデズモンドならば――あるいは思いだす前のデズモンドならば。 今は違う。 彼には、かつて慣れ親しんだ記憶の「流入」の感覚を楽しむ余裕さえあった。 身に宿した「鷹の目」を開き、それを以って迫り来る短剣(ダガー)、その切っ先の煌めきを見る事さえできた。 横っ飛びにその奇襲を回避する動きは訓練、それも尋常でない経験を得たものだけが成し遂げられるもの。 影の攻撃と、なんら遜色のない――いや、ともすれば人間離れした影以上の俊敏さであった。 デズモンドは影の刺突を紙一重の余裕で避け、その腕を取って、まるで舞踏でも踊るかのようにカウンターを飛び越える。 同時に、デズモンドは左の手のひらで「トン」と軽く、その影の項を叩いた。 「――!?」 蜻蛉を切って音もなくバーカウンターの上へ舞い降りた影は、デズモンドの動作に目を見張ったらしい。 動きが僅かに止まる。驚愕による硬直。信じられない様子で首筋に触れている。 意味を理解したか? 迂闊だぞと、デズモンドは笑った。逃す手は無い。 「掟を破るか、我が姉妹よ……!」 「…………!?」 影が弾けた。 カウンターからありえざる機動/軌道を描いて宙を跳び、壁から天井、天井から柱を伝って酒場の片隅へ。 ひらり、舞い降りる。 きいきいと揺れる電灯に照らされた影は、黒い外套であった。 その外套のフードから覗いた瞳がデズモンドを突き刺した。 錆びた金色の――鷹の目。 その視線はデズモンドに、雨に濡れた捨て犬を連想させた。 純粋。敬虔。正義。――狂信。 良く知っている。 だからデズモンドは人差し指を立てて、一言ずつ、言い含めるように告げた。 油断なく距離を保ちながら。深く腰を落として身構えながら。次の瞬間には跳躍できるよう備えながら。 かつての「記憶」の習慣だろう。左腕の武器を起動しようと筋肉を強張らせるのは。今はそこに何もないのだが。 「ひとつ、罪の無い者を傷つけてはいけない」 言葉をなじませようと、デズモンドは生唾を飲み込んだ。 「ふたつ、我らは目立ってはいけない。そして――」 「……みっつ、仲間に危険を及ぼしてはならない」 影がデズモンドの言葉に続き、静かな声で呟いた。 それは凛と張り詰めた鈴のように涼やかな、年頃の少女の声でもある。 少女が身に纏った黒い外套を、少しだけ跳ね上げる。 やはり、と思う。 十代も半ばぐらいの少女――…………。 黒髪の、張り詰めた表情の、まだ幼さを面影に強く残した、少女。 それが『アサシン』の正体だった。 「だが、兄弟よ。我らが神は杯など持たない」 「林檎もな」 デズモンドはバーカウンターへ乱雑に腰を下ろすと、投げやりにそう言った。 蝶ネクタイをむしりとって放り捨てる。シャツの襟元を広げ、大きく息を吸って、吐いた。 全く、訳がわからない。 バーテンダー……バーテンダーだと? この俺が? いや、確かにいつかまではそうだった。 奴らに誘拐されて、被験体17号の番号をつけられて、妙な機械にぶち込まれるまでは。 そして戦って、戦って、最後に、自分は――……。 「くそったれ(ガッデム)」 デズモンドは吐き捨てた。神は死んだ。罰当たりな言葉に、少女がびくりと震えた。 「アブスターゴ社め、くたばりやがれ」 「アブスター……なに?」 「テンプル騎士団の事さ。俺は……」 いや、とデズモンドは首を横に振った。 「俺たちは、そいつらと戦い続けてきた。エデンの果実と聖杯(カリス)を巡って。そうだろ?」 テンプル騎士団。エデンの果実。聖杯(カリス)。 その単語を口にした瞬間、少女の目が大きく見開かれたのを、デズモンドは認めた。 アサシン教団が一〇〇〇年に渡って戦い続けてきた仇敵と、その理由。 効果は覿面であったと言わざるを得ない。 暗殺者の少女は目に見えてデズモンドに対する殺意を緩め、それを異なる方向性へと張り詰めさせていく。 もしここでデズモンドが綱を離せば、まっしぐらにそちらへ向かって駆けて行くだろう。 やはり、犬を連想させる。仔犬だ。喉を鳴らして唸る仔犬。猟犬の仔犬。 「…………では、兄弟よ。あなたはこの儀式に、望んで参加したのではないのか?」 「そこさ、妹よ」 だからデスモンドは、なるべく気軽な風を装って、そう言った。 「自分が必死で守ってきたものよりもデカいブツが空に浮かんでたら、俺はどうすれば良いんだ? . ◆ ◆ ◆ ◆ 「なんてこった……」 「ではつまり、あなた、いや、あなた様はアルタイル様の末裔だというのか!?」 「なんてこった……」 尊敬の念に瞳を煌めかせる少女から目をそむけ、デズモンドは顔を覆って天を振り仰いだ。 おお、神よだ。 彼がテンプル騎士団と世界の行末を争い、人のためにと守り続けてきたエデンの果実。 それはすなわち異星人が地上に残した遺産に他ならなかった。 ところが、だ。 ムーンセル。 この月そのものが――異星人が残した超巨大なコンピューターだと? 馬鹿げている。 なんて馬鹿げているのか。 彼は――いや、彼に連なるアルタイル、エツィオ、コナー、多くのアサシンたちは。 そんな馬鹿げたものから人を守るためだけに、千年以上にも渡って戦い続けてきたというのに。 「デズモンド様!」 「やめてくれ」 デズモンドは苛立たしげに手を振った。様? この自分が? よしてくれ。 そんな尊敬されるような存在ではないことを、彼は重々承知している。 多くの血族の記憶と経験を「流入」によって獲得した彼は、テンプル騎士団との戦いに身を投じた。 「伝説」のアサシンたるアルタイル、「最強」のアサシンたるエツィオ、両者の末裔であるコナー。 三人のアサシンの記憶を引き継いだ彼は、確かに強かった。 しかし、最後の最後……。 人類の大半を滅ぼし、人類を導く新たな預言者となるか。 人類を救うために、命と引き換えに人類を委ねるのか。 二択を迫られた彼は、後者を決断した。決断してしまった。 その後どうなるか、どうなってしまったかを、デズモンドは知らない。 気づいた時には、ここでこうしてバーテンダーをやっていたのだから。 「しかし、貴方はもはやこの時代における唯一のアサシンであるのでしょう? それもアルタイル様の末裔だ」 だが少女の目の輝きは増すばかりだ。 興奮に頬を紅潮させ、惚けたように愛らしい唇も半開き。 バーに据え付けてあったTVに映るアイドルを、ファンたちがそんな風に見ているのをデズモンドは思い出した。 「であるならば、あなたは当代のハサン・サッバーハに他ならない……!」 「まあ、もう、アサシン教団も散り散りになっちまったからなぁ……」 「では、ハサン様と!」 「わかった。わかったよ、あー……アサシン、お前、名前は?」 「私めに名前はありません。アサシンとなる道を選んだ時、既に捨てました」 「じゃあ、とりあえず、アサシン。……様はよせ。命令だ。デズモンドか、そうでなきゃ……」 アルタイルか? エツィオか? それともコナー……。 「では、マスターと」 ああ。そう呟いて、少女は蕩けたような微笑を満面に花咲かせた。 「この響きは、貴方にこそ相応しい」 十代半ばの少女に「ご主人様」と呼ばれる自分の姿を想像して、デズモンドは顔をしかめた。 だが、まあ、デズモンド様とかハサン様よりはマシだろう。たぶん。おそらく。 . 「……まあ、それで良い。で、なんだ、アサシン」 「はい。一刻も早く、異端の魔術師どもとテンプル騎士団を討ち果たすべきかと。ご指示を!」 鉄砲玉、あるいは尻尾を振る仔犬。 行けと言えばまっしぐらに駆けて行って大暴れしそうだということが、鷹の目がなくとも察しがついた。 彼女がハサンを襲名できなかったのは十中八九、この直情型の性格のせいではなかろうか……。 「だが、まあ、方針として間違っていないあたりがなあ……」 「では……!」 「闇雲に突っ込んでいったってダメだ。掟を思い出せ、アサシン」 「はい!」 記憶にあるアルタイルの堂々たる態度、その一端でも引き出せれば良いのだが。 デズモンドは待てというように掌を突き出し、思考を巡らせた。 「ムーンセルの、聖杯戦争か」 与えられた記憶を自分へ馴染ませるのは慣れっこだ。 ムーンセルから流入してくる聖杯戦争の記憶による限り、無駄にNPCを殺すな、という以上の制限は無い。 トーナメント方式ならともかく、ルール無用の戦争ともなれば、それは……。 「…………」 知らず、デズモンドは唇を舐めていた。 上等だ。 敵がどんな強固な城塞を持っていようが、武器を持っていようが、鎧を持っていようが、だ。 そんな物で――そんなもので、アサシンから逃れられるとでも思っているのだろうか。 人類を歪める存在があるならば、これを討つ。それがアサシンだ。それが俺たちだ。 ――だいぶ、俺も染まってきたな。 「マスター?」 「決めたぞ、アサシン」 笑っていた口元をデズモンドは引き締めた。 「巻き込まれた者は助け、異端は討ち、聖杯を破壊し、ムーンセルを人の手から遠ざける」 「我が運命をあなたに委ねます、マスター!」 デズモンドは微かに笑って「ただし、隠密にだ」と付け加えることを忘れなかった。 . ◆ ◆ ◆ ◆ それから、ほどなくして。 カウベルを微かに鳴らして、二人の影がバーから姿を現した。 一人は男。一人は少女。 男は白いパーカーを、少女は黒い外套を身に纏う。 二人は微かな笑みを浮かべ、フードを被った。 そしてそのまま、雑踏の中へ溶けるように去って行く。 誰も気にしない。 気にも留めない。 アサシンを恐れよ。彼らはどこにでもいて、どこにもいない。 「ラーシェイア、ワキュン、ムトラクベイル、クルンムーキン」 「これぞ我らが血盟の英知を集約せし言葉」 「闇に生き、光に奉仕する、そは我らなり」 「真実はなく、許されぬことなどない」 「安全と平和を……」 「アサシンに勝利を」 ――――俺はデズモンド・マイルズ。 ――――これは、俺の物語だ。 . 【クラス】 アサシン 【真名】 無名@Fate/strangefake 【パラメーター】 筋力C 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運D 宝具B+ 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 気配遮断:A- 自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 狂信:A 特定の何かを周囲の理解を超えるほどに信仰することで、通常ではありえぬ精神力を身につける。 トラウマなどもすぐに克服し、精神操作系の魔術などに強い耐性を得る。 【宝具】 『幻想血統(ザバーニーヤ)』 ランク:E~A 種別:対人・対軍宝具 レンジ:- 最大補足:- 肉体を自在に変質させ、過去に紡がれし18の御業を再現する能力。 実際は過酷な肉体改造なども行われていたが、英霊化にあたり肉体を自在に変質させる形となった。 オリジナルの御業と比べ威力が上か下かはケースバイケースとなる。 ・妄想心音(ザバーニーヤ) 背中に移植したシャイターンの腕で相手の心臓を複製、呪殺する業。 ・空想電脳(ザバーニーヤ) 接触した敵の頭を爆弾に作り変える業。 ・夢想髄液(ザバーニーヤ) 可聴領域を超えた歌声で相手を操る業。オリジナルの業を超えた力を持つ。 大人数を対象とした場合、脳を揺らし魔術回路を暴走させる等の効果を持つ。 一人に対象を限定すれば、並のサーヴァントの膝をつかせ、人間ならば脳をそのもの支配し操る事ができる。 人体発火現象を誘発させることも可能。 ・狂想閃影(ザバーニーヤ) 髪の毛を自在に伸縮させて操る業。 ・断想体温(ザバーニーヤ) 己の皮膚を『魔境の水晶』の如く硬化させ、銃弾をも弾く護りを得る業。 ・妄想毒身(ザバーニーヤ) あらゆる体液、爪や皮膚、吐息すら含め、己の全てを猛毒とする業。また、自身の耐毒性を高める効果もある。 無差別殺害を避けるべく、毒の濃度はオリジナルより低下してしまっている。自身の血に毒を集中して、一時的に使用する程度に留まる。 ・瞑想神経(ザバーニーヤ) 魔力・水・風・電気などのエネルギーの流れを完全知覚する業。 他11種類 【weapon】 ダーク:投擲用短剣。全身いたるところに仕込まれている。 【人物背景】 ハサン・サッバーハになれなかった少女。狂信者。 歴代の長18人の奥義を再現するに至るも、独自の業を編み出せず、また暗殺者に不向きな性格から長となれなかった。 どちらかというと「暗殺者」というよりも「戦士」としての面が強く、状況の打破に正面突破を好む。 【サーヴァントとしての願い】 聖杯の破壊 ムーンセルを人の手から遠ざける 【基本戦術、方針、運用法】 異端の魔術師、聖杯を求める者に対しては問答無用。 ただし巻き込まれた第三者、中立の者へは攻撃せず、改宗を勧める。 狂信者ではあるが、だからこそ「ハサン」であるデズモンドには忠実。忠犬。わんこ状態。 . 【マスター】 デズモンド・マイルズ@アサシンクリード 【マスターとしての願い】 聖杯の破壊 ムーンセルを人の手から遠ざける 【能力・技能】 ・気配遮断EX:世界そのものと同化。攻撃する瞬間だけA+になる。 ・フリーラン:市街地での高速移動能力。また超高層から飛び降りても負傷しない。 ・鷹の目:驚異的な集中力によってもたらされる超感覚。敵味方の識別や、あらゆる物的証拠の察知など。 ・マスターアサシン:過去のアサシンたちの持つ破壊工作や暗殺技術の完全継承。当代のハサン・サッバーハ。 【weapon】 アサシンブレード:左腕に着用されるガントレット式の飛出式小剣。アサシンの象徴。一撃必殺の暗器。 アルタイルの剣:伝説のアサシンが好んで用いたとされる長剣と短剣の一式。現代まで存在する宝具。 ダーク:投擲用短剣。全身いたるところに仕込まれている。 クロスボウ:無音狙撃武器。折りたたみ式で携帯でき、毒矢を発射することも可能。 フックガン:鉤縄を射出する武器。主に移動補助だが、銛撃銃の要領で攻撃にも活用できる。 ハンドガン:何の変哲もないオートマチック拳銃。 【人物背景】 アサシン教団の末裔として、テンプル騎士団との戦いに巻き込まれた青年。 先祖である伝説のアサシン、最強のアサシンの経験を「流入」された結果、恐るべき実力を有する。 人類を歪める「エデンの果実」を巡るテンプル騎士団との戦いの末、人類を救うことを決断して死亡した。 当代におけるハサン・サッバーハ。 【方針】 アルタイルの経験による白兵戦および暗殺。 エツィオの経験による爆薬、毒薬、パラシュートやグライダーによる長距離移動。 コナーの記憶によるゲリラ戦、射撃などを活用し、アサシンとして暗躍を続ける。 魔力量は多くないが、アサシンが宝具連発をしたがるので「待て」を多様せざるを得ない模様。
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